溺愛とはなんでしょう?
その瞬間、先輩の冷えた手が私の腰にまわると、先輩の方へ、グイっと引き寄せられ身体が密着する
制服越しに伝わる先輩の酷く冷えた身体に驚き、私は、先輩を温めるように抱きしめ返した。
「いつから、ここにいたんですか…身体が冷たすぎます」
「ごめん…、少しだけこのままでいさせて」
先輩…。
しばらく経つと、先輩は、私から手を離し閉ざしていた口を開ける
「ごめん、寒いよな…。」
「俺、温かい飲み物買ってくるから、未来は、先に保健室で暖めて貰って…」
先輩は、私の目を避けるように言うと、鞄からタオルを取り出し…少し濡れてしまった私の身体を包み込む。
「ありがとうございます…でも、わたし…保健室には、行きません!!」