溺愛とはなんでしょう?
びしょ濡れの、2人を見て驚く西城。
まぁ、そうだよな…
「まず、タオルで身体を拭いて…2人とも着替えを貸すから、保健室で着替えなさい」
「俺は、いいです。もう、帰るんで…」
「えっ!先輩、風邪ひいちゃうよ…」
…未来が可愛い顔で、俺の顔を覗き込む。
けど、未来と西城の仲が良い所を平然と見れるほど俺の心は、広くない。
はぁ…俺って、こんな奴だったけ。
「本当に、大丈夫だから…。未来こそ俺のせいで…ゴメン。じゃあ」
俺は、西城を横目に見て、ゆっくりとその場を去った。