溺愛とはなんでしょう？

｢お兄ちゃんは、私のこと妹として好きなんだよね？｣


｢あぁ、そうだよ｣


｢わたしも、お兄ちゃんが好きだよ。会えなかった4年間だって…ずっとお兄ちゃんが好きだった｣


私の真剣な表情に、お兄ちゃんの顔からも笑顔が消える。


｢けど、山北先輩に出会って、お兄ちゃんへの好きが恋心からなのか、兄妹だからなのか、分かんなくなってきちゃったんだ｣


｢だから、今日で終わりにする…。ちゃんと想いは、伝えれたし…お兄ちゃんには、キッパリと振られたし｣


｢でも、これからも今まで通り…お兄｣


話の途中で、私の身体がフワッとお兄ちゃんの匂いに包み込まれる。