溺愛とはなんでしょう?
でも、どうしても先輩の事が気になってしまう…
だって、先輩の悲しむ顔なんて、見たくない
わたし、先輩を振ることができるの…?
じゃあ、わたしが本当に好きなのって…
「お兄ちゃん、ごめん。
わたし…結局、自分じゃ気づけなくて、いろんな人を傷つけて」
だって、お兄ちゃんに気持ち伝えたのに、結局お兄ちゃんを振って、わたし本当に駄目な子だ…
「いいんだよ、俺は。今まで通り未来をお兄ちゃんとして、ずっと見守ってるから」
「だって、未来のお兄ちゃんって、俺だけの特権じゃん」
「お兄ちゃん…」
「だから、これからもお兄ちゃんとして未来の面倒見まくるから、覚悟しといて」
「ありがとう…」
お兄ちゃんは、車のキーを持つと笑顔で、「帰ろ」と言ってくれた。