初めて好きになったのは先生でした。
初授業
初授業
ある日の6時間目。
机には社会の教科書。
社会の先生はいつも和田先生という30代の怖め先生が一年生から教えてくれていた。
6時間目もそのつもりで待っていると、和田先生が入ってきた。
と思ったら続いて森田先生も入ってきた。
みんな驚いた顔で先生たちを見ていると、和田先生が口を開いた。
『今までは俺が授業を教えてきたけれど、森田先生にも勉強の一貫として3年生の授業を教えてもらうことにした。ただ、まだ新任なので後ろに俺もいるから、森田先生だと思ってはめをはずさないように。じゃぁこのクラスも森田先生は初めてだから自己紹介だけでもしてもらおうかな!!』
『はい。新任式で挨拶したので分かってると思うのですが、森田光一です。主に社会を皆さんには教えるようになるかと思います。新米で至らないところとかもあるかと思いますが、1年間宜しくお願いします。』
話終わるとみんなでパチパチ拍手をして授業が始まった。
すると横から奥が
『愛しの森田先生来たね(笑)』
『はっ?!そんなんじゃないから。次そんなこと言ったら奥と絶好すらようだから!!』
『分かった分かった(笑)ホントに何にも思ってないの?!』
『...それは』
続きを話そうとしたら和田先生に
『そこ静かに』
といわれて遮られてしまった。
『すみません。』と二人で謝ると、
『そしたら二人は授業終わったら社会か準備室に手伝いに来てください。』
『はい。』
恐い和田先生にそんなこと言われたら、もちろん拒否することも出来るわけがない...
顔を上げて前を見たら森田先生と目が合った。
こっちはビックリしてるのに、先生は怒られた私達を見て笑ってた。