私の失恋の行き着く先は…No.6
けれど、プライベートはなかなか上手くいかないもので…。
「はぁ、いつから会ってないんだっけ。この前会ったのっていつ?」
デスクに置いてある卓上カレンダーと睨めっこしていた私は、背後に人がいることに全く気づかなかった。
「豆田、なにやってる?」
「うわぁ!」
突然耳元で囁かれて、身体がビクンと跳ねた。
「緑川主任!ビックリするじゃないですか!それと私は豆田じゃなくて麻田です!あ・さ・だ・!」
緑川主任はお腹を抱えて笑っている。
小学生か!とツッコミたくなる気持ちをグッと抑える。
短い黒髪で見た目は爽やか100%で背も高い。
とても小学生には見えないけれど、こうして私をからかう姿はまさに小学生そのものだ。