私の失恋の行き着く先は…No.6
「最悪な23歳の誕生日でしたけど、今はもう元気です」
パスタを口いっぱい頬張れるくらい食欲旺盛だし、ちゃんと笑えている。
もう彼のことで涙を流すことはない。
「夏帆子、次は幸せになれるからね!」
貴子先輩は語気を強めて言い切った。
「そうだといいんですけど…。貴子先輩、パスタ食べましょう!」
正直言って次のことは考えられない。
私は恋愛事に積極的なタイプではないし、ああいう裏切りを見せられた後だから、余計に尻込みしてしまう。
平々凡々な私がモテるわけもない。
ないもの尽くしの私に幸せが訪れるとは想像出来ない。
だから、私は一生懸命仕事を頑張ろうと心に決めた。