私の失恋の行き着く先は…No.6
さすがに今日、遅くまで残業する人はいない。
フロアを出る時にチラッと緑川主任を見たけれど、まだ仕事をしているようだった。
待ち合わせの時間までまだ少しある。
私は急いで駅に向かい、コインロッカーに預けた荷物を手に取ると、トイレに走った。
手早く着替えて軽くメイクを直すと、荷物を持ってホテルに向かった。
待ち合わせ場所はホテルのロビー。
そわそわしながら足を踏み入れると、キラキラした光景が視界いっぱいに広がった。
さすがは高級ホテルのクリスマスイルミネーション。
ついさっきまで緊張でいっぱいだったけれど、感動しなからキョロキョロとあちこち見て回った。
一通り見終えると、空いていたソファーに座った。