私の失恋の行き着く先は…No.6
「WillYouMarryMe?」
まさか、来年も再来年もってそういう意味?
でもでも、私たちは上司と部下で…。
「あの、私たちって付き合ってない…」
「結婚を前提に俺と付き合ってほしい」
「け!?」
まさかの発言に叫びそうになった私は、慌てて口を手で覆った。
さすがにこんな場所で叫ぶことは出来ない。
けれど、さっきから心臓はドキドキと煩いくらい高鳴っている。
「入社した時から好きだ。遠くから見守るのはもう止めた」
まさか、私が好きになるよりもずっと前から緑川主任が私を好きだったなんて、信じられない。
「私で、いいんですか?」
おそるおそる尋ねると、真剣な表情で見つめられた。
「麻田がいい。麻田じゃないとダメだ」