私の失恋の行き着く先は…No.6


好きな人からそんなふうに言われて、幸せいっぱいに満たされる。

「おめでとうございます。私共からのささやかな気持ちです」

支配人らしき人から手渡されたのは、可愛らしいブーケだった。

「ありがとうございます」

二人で顔を見合わせて笑った。

すると、ジングルベルが鳴り始めた。

これからの幸せを告げる合図のように、いつまでも鳴り続けていた。





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