私の失恋の行き着く先は…No.6
エピローグ
◆エピローグ
週明けの月曜日。
クリスマスが終われば年末年始と、本当に12月は忙しない。
身体は少し気怠いながらも、仕事納めまでもう少しだと気合いを入れて出社した。
会う人会う人に追及されてしまう。
それも致し方ないと覚悟をしていた。
原因は私の左手薬指に光輝く指輪だ。
緑川主任から毎日嵌めるように言われたからには従う他ない。
「納まるところに納まったってとこね」
貴子先輩は私の左手を指差しながら、追及を緩めてはくれないようだ。
「まさか両思いだったなんて、夢かと思いました」
「夏帆子、本当に鈍すぎ。財務部のみんなはとっくに気づいてたわよ。緑川くんの態度、わかりやすいから」
「えっ!?私だけ知らなかったんですか!?」
確かに鈍感だと言われるけれど。