私の失恋の行き着く先は…No.6
なにより、気怠い私の身体がその証拠だ。
あの後、緑川主任は言葉通りに私を手放すことはなかった。
ホテルの部屋も予約済で、そのまま一泊した。
『いい加減、名前で呼べよ』
『んんっ!ひろ、と、さん…。あぁ!』
ちゃんと名前で呼びたいけれど、どうしても言葉が途切れ途切れになってしまう。
その原因は紛れもなく緑川主任もとい大翔さんだ。
大きな手で身体中を触れられ、私の弱いところを突いてくる。
ほとんど眠ることなく、ひたすら甘い時間を過ごした。
土日は大翔さんの住むマンションで過ごした。
お互いの両親に電話で報告して年末年始を利用して挨拶することになった。
大翔さんはすでに新居となるマンションを何件かピックアップしていた。