それはきっと、雨のせい
少し距離を離して、はにかみながら言う君。




「…アイツなんか忘れちゃえよ。」




私の頬を優しく撫でてる空は、もう悲しい顔なんてしていなかった。




やっぱり空は、悲しそうな顔は似合わないよ…




ずっとね、空は笑顔でいてほしい…。




目の前にいる幼なじみに、私は思っていることを素直に言うことにした。




「…私もね、空が大好き。」




私が言うと「…なんかすげー緊張する」って空は笑ってくれた。




「なにそれ」って私も笑ってると、また頬を撫でられる。




「…葵」




< 17 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop