それはきっと、雨のせい
「…ごめん。今日ちょっと、おかしい。」




申し訳なさそうに言うけど、全然止まる気のない空。




空だからね、嫌じゃないよ。




もう、彼氏のことなんて忘れるほど、




空に彼女がいることなんて、忘れるほど…




「…雨のせいにしちゃえばいいじゃん。」




私の好きな、雨のせいにしよう?




「…なんだそれ」




笑いながら言う空が、すごく愛おしい。




「……大好き。」




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