それはきっと、雨のせい




「………あ!!」




私がいきなり声を出すから、隣にいる空はビクッと肩を震わせた。




「え…なに?」




……やってしまった…。




「あ、あのね、空。」




「うん……?」




「私ね、今日、本当はゆうくんと遊ぶ約束してたから、遅く帰るだろうと思ってね、、鍵もってない。」




私の言葉に、空は足を止めた。




「…まじかよ」




「……まじ、です、、、」




どうしよう、もう少しで家だけど、引き返して図書館にでもいようかな…




そう空に言おうとしたけど




「じゃあ家くれば?」




私の考えはあっけなく崩れた。




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