地味子ちゃんの甘々学園生活
学校に着くと、とても綺麗でお城のようだった


「うわぁぁああ、すごい!お城みたいー!」


あ!そうだ、理事長室に行かなきゃ!
そう思い校内に入ったものの


「ま、迷っちゃった……」


校内が広すぎて、今自分がどこにいるのかも分からない


「うぅ…どーしよう…」


うろちょろしていると、誰かに話しかけられた


「ねぇ、迷ってるの??」


「へぁ!?」


び、びっくりして変な声でちゃった…!
振り返ると茶髪、左耳に1つリングのピアスをつけた優しそうな男の人がいた


「ふふ、何その声」


「ご、ごめんなさい……」


「とりあえず見たことない顔だね」


転校生?と聞かれはいと答えた


「そーなんだ、どこに行きたいの??」


「理事長室…です」


「おっけー、じゃあ理事長室に行こうか」


そういや自己紹介してなかったね、と男の人が名乗ってくれた


「僕は成瀬魁斗(ナルセカイト)。2年だよ」


「ぼ、僕は……」


しまった、男の子の時の名前を考えてなかった(焦


「うん??」


「僕は…玉蔵千代(タマクラチヨ)」


結局思いつかなくて本名言っちゃった……


「へぇ、女の子みたいな名前だね」


「そ!そんなことない!です」


「ふふ、ごめんね」


じゃあ行こうかとまた歩き出した
身長差があるせいか少しずつ距離が空いてしまう


「あ、ごめんね。ちょっと早かったかな」


「そ、そんなことないです。ごめんなさい…」


「なんだか頑張って後ろついてくる姿ウサギみたいだね」


またふふっと笑われて、次は手を握られた


「っ!!」


あからさまにびくっとした私に成瀬先輩が問いかける


「どーしたの??」


「じ、実は男の人苦手で……」


「え?君も男なのに??」


「それだと困るからってお母さんに男子校に入れられちゃって(இ௰இ`。)」


「そーだったんだ、ごめんね急に握っちゃって」


「こ、こちらこそごめんなさい(´•ω•`)」



結局成瀬先輩が私に合わしてゆっくり歩いてくれた

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