躊躇わず突き進む(詩集)
生きるということ
ユメ十夜
【ユメ十夜】
“こんな夢を見た”
その夢の意味を
わたしはよく理解できていないけれど
ザラザラしたその夢を舐めてみたら
不思議な味が、した
その夢は舐める度に味を変えて
二時間後には十の味を確認した
はっと顔を上げてみたら
ひどい寝汗だ
夢を見た、夢を見た
その夢を見たのちのわたしは
ひとが変わったかのように
今までとは違う生活だ