躊躇わず突き進む(詩集)

きみの背中


【きみの背中】



遠回りしすぎて歩き疲れて
とうとうしゃがみ込んで
助けを求めたくなる

きみの背中もとうに見えない

遠回りして行こう、なんて
誰が言った?

遠回りしたって
出口なんか見えないじゃないか


離れていくことしかできない
出来損ないの人生が
いやになって、きらいになって
いっそ捨ててしまえば……って
思ったりもしたけれど

やっぱり捨てたら勿体ないって
思いとどまって良かった

見えたんだ

最後の最後で、きみの背中が

弱い自分を変えたいの

だから走って、
その背中に手を伸ばすよ




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