WDの永遠の約束
取調室-。


直哉の父親:中に入って座るように。


紗羅:はい。


拓也:ふう、立場上気をつかうんだ。部下からは出来る人に見られるがそんなに出来ないんだ、いきなり取調べもなんだから少しだけ雑談しよう。


紗羅:はい、実は当主が寿命が尽きそうなんです。それで余計に姫乃に継がせようと無理やりし過ぎて、逃げられたわ。帰ったら当主が亡くなるまでは探してるふりをするわ、まだ気づかれる訳にはいかないし、私が継いだら葉山財閥は終わりかな。正直財閥争いに疲れたし、醜い駆け引きも見たくないの。雑談がかなり話してしまってごめんなさい。


拓也:いや、話なら聞くよ。普通に話せる時が、少なすぎて疲れたんですね?。仕事ない日ならアリバイ工作てつだいますよ、出会い方はあまり良くなかったけれど愚痴たまには言いたいでしょうから付き合いますから。


紗羅:ありがとう、話してるといかに普通に話せてなかったかわかりますね。息子さんしっかり自立してそうで羨ましいわ。


拓也:自立してなかなか帰って来ませんよ。でも、直哉の好きに生きてくれたらと思ってますから干渉はあまりしません。妻が生きてたら怒られそうですよ。


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