Deal×Love
「椿、流石にここからは一人で帰りなさい…って、聞いてる!?」

帰り方もわからず、結局アリサに私の最寄駅までついてきてもらった。
私はというと人混みに酔い、疲れきっていた。

「うん、聞いてる……。今日は何から何までありがとう……」

「ホントだよ」

今日は赤ちゃんの作り方まで知って、沢山色々なことを知りました。


駅から出ると、私は携帯を握り締めてアリサに教えてもらった地図アプリを凝視。
アリサが私の家の住所を登録してくれて、この指示通り歩いていくと家まで帰れるって。

凄いわ、携帯って。
お巡りさん要らずじゃない。




「椿」


その時、後ろから聞き覚えのある声が飛んできて。
恐る恐る振り向くと……
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