Deal×Love
「なんでいつも椿はそうなの!?あんなクソ親父の言うことを大人しく聞いてるだけで良いの!?それよりもあんのクソ親父は娘をなんだと思ってんの!?政略結婚なんて今のご時世には古くっさいだろ!椿はテメェの道具じゃねーぞっ!クソッタレ!」


やはり出た。
アリサの毒舌。

お嬢様で美人なのに、言葉に少々……いや、だいぶ難有り。
しかもこのキャラは私の前以外では見たことが無い。

最初の頃は『クソ親父』と呼んだ時は後で「椿のお父様を侮辱してごめんなさい」と潮らしく謝っていたが、いつの間にか謝ることもなく、むしろ『クソ親父』がデフォルトの呼び名になった。
私も納得しているので公認の呼び名だ。


「大丈夫、キッチリお断りするから」

「あのクソ親父が持ってきたんでしょ?出来るの?」

「やるしかないよ。私だって結婚なんてしたくない。結婚相手は自分で探すから」

笑顔でそう返すとアリサは私の両肩をガシッと掴むとポンポン叩いた。
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