Deal×Love
「アハハ!顔真っ赤!絶滅危惧種すぎる!椿って純情な御嬢様なんだな」

何がおかしいわけ!?

私はワケ分からなくなってるのに!

って、また手を握ってる!


「私は無理です!」

私はその手を振り解こうとブンブン振り回す。

「何?また旦那が居るなんて嘘つくわけ?」

「嘘じゃないです!」

そのうちどうせバレることになるし、流石にこの人とお付き合いするのは絶対に有り得ないから。


「あの実はーー「椿さんと、洸?」


全然話そうとした時だった。
そこに突然低いテノールボイス。

顔を向けると車の窓を開けてこちらを見ている海さんが。

何で、此処に?

というか、手をまた繋がれてた!

私はとりあえず彼の手の中から自分の手を引っこ抜いた。
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