Deal×Love
「椿様、お帰りなさいませ……どうかなさいました?」

ひさ子さんが不思議そうな顔をして肩で息をする私を見ている。


「はぁ、はぁ、ただいま……何でも、ないわ……」

あの後、ワケが分からなくなった私は走って逃げた。

が、がむしゃらに走ってた私は道に迷い、迷子になりかけて。
泣きそうになった時、アリサに教えてもらったアプリの存在を思い出して、何とか帰って来られた。


今日は色々ありすぎて、情報が入りすぎて、頭が処理出来てない。

パンク寸前。

人生初のことが多すぎて、ワケが分からない。

それよりもキスよ。

あの人の唇、温かかった……。

ドキドキが今でも収まってくれない。
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