Deal×Love

「お帰り下さい！」

『あー、そういう態度取るわけ』

すると彼はムスッとした顔を作ったかと思うと思いきり息を吸い込み、

『あつーい一夜を過ごしたし、昨日だってキスしたのに、知らん振りはひどいと思うけど～？』

モニター先のマンションのエントランスで周りも気にせずに大声で叫んで。


エントランスで大声って、貴方は何を！！！


冷や汗しか出てこない私はやむ無く入り口のロックを解除。


「何しに来られたんですか！？」

玄関のドアにロックバーを掛け、隙間から声を投げるというなけなしの抵抗をみせてみる私。

「あぁそう、そういう態度ね」

彼はそんな私に目を細くして不服そうに言うと、また彼は大きく息を吸い込んだ。