Deal×Love
心臓が有り得ないくらいバクンバクンいっている。

なんてナイスなインターホン。
本当にありがとう!と御礼を心の中で言いながらリビングに走るが……

「ぎゃっは!」

モニターを確認するとその中にはまさかの御義母様!
安堵したはずの心臓が一気にヒヤリ。

どうしよう!
まだ紹介もされていない義弟が家に居るなんて、絶対変に思われる!


「あれ、母さん。邪魔者が来たなぁ」

待っていてと言ったのに、冷や汗ダラダラで焦りまくっている私の後ろにいつの間にか居た男。

「こっそり帰って!!!」

「何で?良いじゃん、会えば」

「は?」

呆然としている私をほかって彼は『ピッ!』とモニターに勝手に応答して、

「母さん、おはよ」と暢気に言った。
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