Deal×Love
「椿、パーティーとかで見たことない!?K.コーポレーションの御子息っつったら、美形揃いの三兄弟で有名だよ!最高の見合い相手!」

「え」

ポカンとしているとアリサは両手を合わせて指を絡ませると突っ走り始めた。


「これは運命の出会いかもしれないわ!何番目が来るだろー!?ハッキリ顔を覚えていないけど全員イケメンだったのは覚えてる!代わりに私が行きたいくらい!あのクソ親父が持ってきた縁談話なのにはイラッとするけど」

最後の一文以外は大興奮の様子のアリサ。

「幸運を祈る!」

そして突っ走りきると最後にそう言って私に親指を立てた。

幸運を祈るって……あんなにさっきまではお見合いにキレてたのに。
でも美人なアリサがそんなに興奮するほど美形なんだ。

だけどね私、断るよ。
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