Deal×Love
『洸君なの?私も居るわよ』

横から画面に現れたのは、オードリーヘップバーンが被ってそうな大きな白い帽子を被っている御祖母様。

「げ、御祖母様まで居んの……」

涼しい顔をしていた洸君の顔が一気に曇った。

『何、その言い方と顔は。それに御祖母様は止めて頂戴、鈴さんよ!』

そんな洸君に不満そうな御祖母様。
やはり御祖母様と言われるのは嫌らしい。

「ハイハイ。リムジン移動確定じゃん」

『当たり前よ、下りてらっしゃい』


リムジン移動よりも、外に行くんですか……?

あの、私、何も答えてないんですけど……




「海に紹介してもらったのと、同じ大学だったのもあって友達になったんだ」

駐車場へ洸君と下りて行くと、紹介なんてしていないのにお二人に笑顔で平然と嘘をつく男。
< 130 / 424 >

この作品をシェア

pagetop