Deal×Love
4
「帰ろ?」
海さんの背中を呆然と見ている私の背中に洸君が言った。
海さんは私の告白を聞いた後、あっさり「ごめん」と言うとすぐに踵を返して歩き出したから。
「ごめん……一人で帰る……」
私は振り返られず地面を見ながら返事をした。
「危ないし」
「でも私の好きな人は海さんなの」
「分かってる」
「でもーー「分かってて俺は来たわけ」
私はそこから突き放せなかった。
だって洸君の気持ちが分かるから。
相手が自分を好きじゃないって分かっていても、好きな人といたいって気持ち……
「手、繋いでいい?」
「ごめん……」
「分かった」
「……前は強引に繋いで、しかもキスまでしてきたのに何で今は訊いたの?」
海さんの背中を呆然と見ている私の背中に洸君が言った。
海さんは私の告白を聞いた後、あっさり「ごめん」と言うとすぐに踵を返して歩き出したから。
「ごめん……一人で帰る……」
私は振り返られず地面を見ながら返事をした。
「危ないし」
「でも私の好きな人は海さんなの」
「分かってる」
「でもーー「分かってて俺は来たわけ」
私はそこから突き放せなかった。
だって洸君の気持ちが分かるから。
相手が自分を好きじゃないって分かっていても、好きな人といたいって気持ち……
「手、繋いでいい?」
「ごめん……」
「分かった」
「……前は強引に繋いで、しかもキスまでしてきたのに何で今は訊いたの?」