Deal×Love
だがそれよりも今はそれどころじゃないでしょ。
そんな時に大笑いしてこの人はなんて失礼なの。

「な、何ですか!?その態度は!?私が真剣に悩んでいるというのに!」

そんな態度に私は苛々して叫ぶ。

「あのね、一緒に眠るだけじゃ赤ちゃんは出来ないから」

やっと笑うのを止めてくれた彼が言う。

「え?」

眠るだけじゃ出来ない?

「あのね、赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくるんじゃないんだよ」

「じゃあ、どうやって……」

私の口からは勝手に疑問の言葉が流れ出て。
すると彼は笑顔で、

「教えてあげる」

と、ちょいちょいと人差し指で指招き。
私は興味心に負けて素直に耳を向けると、彼は私の耳元でコソッと呟き始めた。
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