One Night~Kotaro in blue~(七色セツナ。SS)




「花凛」


金髪の彼が、女の子の腕を掴む。


私と女の子は同時に
彼の顔を見上げた。


「触るな。

怪我するから、
オマエはやらなくていい。」


彼は
そのまま腕を引っ張って、
女の子を立たせた。


「俺がやるから、
チリトリを持って来てくれ」


「分かった」


「お客様」


彼が私を見ると。


「お足元、失礼します」


私は立ち上がると、
その場から動けないでいた。


「コタ、
ホウキとチリトリ持って来たよ」


「おう、サンキュ」


ーーああ……


この人は、きっと……


彼女のことが好きなんだろう


それでもーー


「直ぐに、代わりの
ウーロン茶を持って来ます」


それでもーー



< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

七色セツナ。1

総文字数/110,033

恋愛(逆ハー)318ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop