大人のあなたに届かなくて。

憂鬱




それから国語の授業は憂鬱になった。


国語の授業は月曜日から木曜日の週4回。


4回もなくていい。1回でいい。


いや


国語なんてもういらない。


先生を変えて欲しい。


これから1年間、百本先生に嫌われながら学校生活を送るのか…。


もう無理ーー!!


「はぁ……。」


私の口からため息がこぼれた。


「なにため息ついての?麻衣らしくないじゃん」


ひょこっと私の視界に楓が顔を出した。


「ちょっと…ね笑」


「えー、何ーー?教えてよ!笑」


「いやいや、そんな大したことじゃないから笑笑」


そんな軽々しい言葉が口から次々に出てくる。


でも心では助けを求めてた。


「百本先生のことでしょ。」


「!?」


その名前に心がズキズキ痛む


「その表情、図星??」


「え、いやそんなこと…」


「もー!バレバレだよ笑 で?百本先生がどうしたの?」


楓は私のことをちゃんとわかってくれてる。信頼できる。


だから 言おう


「あのね………」


百本先生の事を全部楓に話した。


「なるほどねー。百本先生がいっこうに目を合わせてくれないから嫌われてるんじゃないかってことか」


「うん…私の思い込みが激しいだけかな…?」


「そうだよ!気にしすぎ笑
きっと嫌われてないよ」


「そうかな」


「うんうん、あんまり気にしない方がいいよ!」


「そっか。そうだよね!ありがとう!」


「どういたしまして!」


やっぱり人に話すと心が軽くなった気がする…!


あんまり気にしないようにしよ





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