大人のあなたに届かなくて。
やっとのことで練習が終わり、教室に楓と一緒に帰る
「波船聞いて?、俺今日お前のクラスの授業しかない」
いつの間にか私の隣に百本先生がいた
???
「…は?え?……で?笑」
「暇だなーって」
「あ、じゃあ私のクラスの授業全部来ます?笑」
「お?行っていいのか?」
「別に全然いいですよ!むしろカモンです!先生が来てくれたら数学2時間潰れます☆嬉しいなあ!」
「あ、じゃあ行くのやめた!数学2時間ざまぁだな笑」
ざまぁ?!…は?ざまぁって…
「ざまぁってそれでも先生教師ですか!」
「冗談w頑張れよ」
「なんだー、はーい」
私は今職員室まで走っていく百本先生の姿をきっと不満げに眺めてる
「ねえ麻衣」
「楓?何?」
「麻衣って百本とあんなに仲良かったっけ?笑」
…え?
「言われてみれば…前より沢山喋れてる」
楓は私の肩を思いっきり叩いた。
「よかったじゃん!!」
「痛っ…、うん…!」
「うん…ほんとに良かったね!」
「……うん?」
私は何故か楓が寂しそうな顔をしているように見えた。