大人のあなたに届かなくて。
私たちのダンスが終わった。
私の成果はというと…
振り付けを間違えてしまった……
やってもうたぁぁぁぁああああ!!!!
それも、盛大に間違えた。
恥ずかしい…!!!!
「麻衣ー!お疲r…」
「かえでぇぇえええええ!!!!!!!」
「え!?麻衣?どしたの!」
「振り付け盛大に間違えた…」
「そかそか笑 でもまた来年あるから!来年完璧にすればいいじゃん!もう終わったことだから仕方ないよ」
「うん…ありがとう」
「いえいえ笑」
半泣き状態の私を慰めてくれた楓の後に
百本先生が立ってた。
ドキッ
「?!百本先生!!!」
……??
ん?なにドキッて。
「お前振り付け間違えたろ笑」
「そうなんですよ!もう最悪です(笑)」
自然と笑顔こぼれてんじゃん自分。
「ボーッとしてるからだな。しっかりしろ笑」
「ボーッとなんかしてません!!真剣でした!」
私がそう言うと百本先生は笑いながら走り去っていった。
その姿をずっと見つめながら思った。
私、百本先生の事好きだ
話してる時にドキドキした、もっと話たいと思う、私だけを見ててほしい
そう思った
きっとこれを世間では恋と言うんでしょ。わかってる
私、先生を好きになっちゃった。
さっきの男子の組み立て体操だって
ギャップだから仕方ないんじゃなくて
ギャップに惚れたんだ。
それも、今までの百本先生が積み重なって