大人のあなたに届かなくて。



ドアの柱の近くに付けられた板に3組と書かれた文字が見える。


「麻衣!ここだよね?」


「うん!…先生どんな人かな、イケメンかな美人かな」


私の独り言が聞こえたのか


「絶対イケメン〜笑」


「聞こえてたんだ!笑 私は美人だと思うな〜笑」


「じゃあ、どっちが当たってるか勝負ね!負けた方が、今度遊んだ時にジュース1本奢る!どう?!」


楓がわくわくした顔で言った。


「え〜、、、よっしゃあ!その勝負のった!」



その答えに楓は嬉しそう!!


「じゃあ、ドア開けるよ!後ろもつっかえてきちゃったし笑」


「うん!早く開けて!」


「3.…2…1!」


ガラッと音をたててドアが開いた。


教室の教卓の前に立っている人影が見える。


このクラスの担任の先生だ…


そこに立っていたのは










女の先生だった


ん~???


言っちゃえば失礼だけど、美人!と言える人じゃない…

まーじーかーぁーー


楓もそう思ったのか私にこう言った。


「ん〜、、、この勝負引き分けだね笑」


「だね笑」


私たちは黒板に張り出された座席表を見た後、それぞれの場所に机とイスを置いて、机の横にかばんをつって席についた。



< 3 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop