大人のあなたに届かなくて。
ドアの柱の近くに付けられた板に3組と書かれた文字が見える。
「麻衣!ここだよね?」
「うん!…先生どんな人かな、イケメンかな美人かな」
私の独り言が聞こえたのか
「絶対イケメン〜笑」
「聞こえてたんだ!笑 私は美人だと思うな〜笑」
「じゃあ、どっちが当たってるか勝負ね!負けた方が、今度遊んだ時にジュース1本奢る!どう?!」
楓がわくわくした顔で言った。
「え〜、、、よっしゃあ!その勝負のった!」
その答えに楓は嬉しそう!!
「じゃあ、ドア開けるよ!後ろもつっかえてきちゃったし笑」
「うん!早く開けて!」
「3.…2…1!」
ガラッと音をたててドアが開いた。
教室の教卓の前に立っている人影が見える。
このクラスの担任の先生だ…
そこに立っていたのは
女の先生だった
ん~???
言っちゃえば失礼だけど、美人!と言える人じゃない…
まーじーかーぁーー
楓もそう思ったのか私にこう言った。
「ん〜、、、この勝負引き分けだね笑」
「だね笑」
私たちは黒板に張り出された座席表を見た後、それぞれの場所に机とイスを置いて、机の横にかばんをつって席についた。