大人のあなたに届かなくて。


そして5時間目の休み時間!


やーーーーーっと見つけた百本先生!!!!


私はすぐに先生の方に駆け寄った


「先生!!!私、今日誕生日なんです!!祝ってください!!!!」


「もう祝った。俺は2回も祝わない主義だから。」


…へ??


「え、先生?まだ1回も祝ってくれてないんですけど…。」


「え?俺祝ったよ。」


え、なんで祝ってくれてないじゃん。


今日会ったの今が初めてだよ?


「嘘つかないでくださいよ!まだ祝ってくれませんよ!(笑)」


なんとか笑顔で返すけど、泣きたい気持ちでいっぱいだ。


なんで?なんで?なんで?嘘じゃん。


1回も祝ってくれてないじゃん。


もしかして、祝いたくないのかな…。だからそんな嘘…。


「祝ったよ?もしかしてまだ見てn「もういいです!先生の嘘つき!!そんなに祝いたくないなら最初からそう言ってくださいよ!!!」


そう言った私は、熱くなる目を隠しながらトイレに入った。


やばい…やってしまった。


けど、私は悪くないもん。嘘つく先生が悪い。


熱くなった目から大粒の涙が溢れる。


だって、今日さっき会ったのが初めてだし、1回も祝ってくれてない。


涙が止まらない。


「やば…休み時間、終わっちゃ…」


授業開始のチャイムがなっても涙は止まらなかった。


先生に嘘をつかれたんだ。


私は溢れ出る涙を理由に、6時間目は保健室で休んだ。


よかった…。保健室の先生が優しくて





祝いたく…なかったのかな…


なんであんなわかりやすい嘘なんか…


もっと、難しい嘘をついて欲しかった













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