2番目に君を、愛してる。



「例えどんなに君のことを愛したとしても、俺は、絶対に、君に手を出さない」





私の目を見て新藤さんはきっぱりと言い切った。





「君は未成年だからね。俺は自分の仕事に対して誇りをもってるし、信念に背く行動はしないよ」






それが、彼の答えだ。



説得力のある言葉が胸にすとんと落ちた。



ひどい怪我を負っても、彼は刑事であることをやめない。自身の身体よりも自身が貫く正義のために戦っている。


ーーカッコいい人だ。




「…ごめんなさい」


子供扱いされたことが悔しかったけれど、あなたの言うように私はまだまだ子供だね。



「免許証のことならもう良いよ。君に嘘をついてないことが証明されたしね」


彼は私の後ろに回った。


その手にもつネックレスを見て意図を理解し、黙ってされるがままになる。



「あ、もしかして年齢バレた?若ぶっていたつもりだけど、もう誤魔化せないな」


「誤魔化すって…十分、若いですよ」


思わず笑ってしまう。
気にするのそこですか??

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