2番目に君を、愛してる。

答えを聞きたい気がした。

でも、聞いてはならない。



「彼女のことはーー」




立ち聞きなんてよくないと、

ーー窓ガラスを全開にする。


ガラリ、と大きな音が響いた。





「話があるなら、中でどうぞ」



まず初めに女性と目が合う。


カールしたロングヘアーに長い睫毛。
魅力的な唇。
グレーのスーツに身を包み、高いヒールを履いていた。



「お茶でもいれますよ」



大人な女性。


きっと後何年経っても、私は彼女のように色気溢れる女性にはなれない。



「はじめまして、あたしはーー」


ニコリと笑って名乗ろうとした女性の腕を引き、新藤さんは私の前に立った。


「うるさかった?ごめんね」


「あ、いえ。たまたま目が覚めて…」


「寒いから中に入って」



窓ガラスを閉めようとする新藤さんの手を掴む。
冷たい手だ。


「その方は…」


女性は新藤さんの影に隠れてしまい見えなくなっていた。


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