2番目に君を、愛してる。
それからも穏やかな日々を過ごした。
相変わらず新藤さんの考えていることはよく分からない。
けれど温もりを近くに感じ、今はそれでいいと思った。
早く事件が解決して、話せる範囲で打ち明けてもらえばいい。
例え同居か解消されたとしても2人の関係が"無"になることはないのだから。
ーーそう、思っていた。
ーーあなたが心に秘めた愛と正義について、
なにも知らずにいた私は、
ただ無邪気にあなたとの未来に胸を馳せた。
あなたのことが好きだとまだ自覚していなかったこの頃に戻れるものなら、戻りたい。
そして、一刻も早く、
刑事の仮面を被ったあなたを、
この家から追い出せば良かったと、
何度も後悔することになるんだ。