2番目に君を、愛してる。
駆け付けた店員さんが私からトレーを受け取り、床にモップをかけてくれた。
「私、すぐに買ってくるので。一緒に食べましょう」
誘われてる新藤さんをそっと見る。
「…それは、うちの彼女が機嫌を悪くすると思うから遠慮したいな」
「え?彼女?うそ、妹さんでしょ」
驚く彼女のトートバッグに新藤さんはお金を入れた。
「それでは失礼します」
「ちょっと、待って!本当に彼女?この子、いくつなのよ?そんな冗談ありえない!」
大声で文句を言う女性を無視して新藤さんは私を見た。
「なっちゃん、手を洗っておいで」
「……」
首を横に振る。
2人きりにしたくない。
「…こんな小さい子に手を出してるの?」
「あなたには関係ないことでしょう」
新藤さんは冷たく言い放った。
ああ、駅前のショッピングモールに行った時もこんな状況だったな。
「ロリコンなんて気持ち悪い」
女性はそう吐き捨てて高いヒールをコツコツと鳴らして踵を返した。
解放されたことにほっとしたが、「気持ち悪い」という言葉が耳に残った。