2番目に君を、愛してる。
目覚まし時計より、いつもほんの少し早く起きる。身体に刻まれたリズムに従い、目を開けてーー
あれ?
昨夜、大学試験レベルの問題を解き、なんとか新藤さんに教えてもらいページを進めていたはずだ。
けど、あの難しい方程式の問題は解けたんだっけ?
全然、記憶がない。
「まさか寝落ち…?」
ハッとして飛び起きるが、きちんと布団の上で寝ていた。
けれど寝る時には必ず靴下を脱いでから布団に入るにも関わらず、今朝は履いたままで…
恐る恐る隣りに眠る新藤さんを見る。
綺麗な寝顔で規則正しい寝息が微かに聞こえた。
テーブルの上を見ると参考書やペンは綺麗に整えられていて片付けてくれたのだろう。
ぼうっとした頭で考えていると、けたたましい目覚まし時計の音が鳴り響いた。