2番目に君を、愛してる。

「おはよう」


目覚まし時計の音で新藤さんが目を開ける。


「…おはようございます。あの、昨夜のことなんですけど」


「解いてる間に眠ってしまったみたいだね。机の上に君の額がぴったりとくっついてたよ」


にこにこと新藤さんは教えてくれた。

やっぱり…


「運んでくださったのですか」


「さすがにあのままでは疲れもとれないからね」


恥ずかしい。
この重い女を布団まで運んでくれたのだ。
たぶん、お姫様抱っこのような感じで。


「ご迷惑をおかけしてすみません」


「まぁ俺以外の男だったら、襲われててもおかしくないよ?」


またそうやって意地悪なことを言う。


「あまり無防備なとこ、異性に見せないようにね」


「…新藤さんは私を見て、どうこうしたいとか思うんですか」


「その答えがイエスなら、俺は君の部屋を追い出されるのかな?」


質問に質問で返すとは…
新藤さんを睨みつけるが、返ってきたのは気怠い朝に不釣り合いな爽やかな微笑みだった。


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