2番目に君を、愛してる。
突然のひんやりとした感触に首をすくめる。
ああ、襲われるのかーーこんな暗く冷たい道端で、女であることを恥じる行為を強引にされるんだ。
コートのポケットに手を忍ばせる。
こっちだって、それ相当の覚悟はあるんだ。
ポケットの中でソレを握り締めた瞬間、男と目が合った。
「…実は色々怪我してて。悪いけど、肩貸して?」
「…………どうぞ」
間近に迫った男の顔を見て、知った。
整い過ぎた顔立ちは、美しく。
高い鼻に、くっきりとした大きな目。
女性には絶対に不自由しない顔面偏差値の高さに、ほんの一瞬、見とれてしまった。