お見合いから始まる恋→結婚
「あら、どうしたの?陶子。」

そんな風にお母さんが私の部屋に入って来た時には、私はすべての準備を終えていた。

お母さんは部屋を見て、驚いている。

そして座り込んでいる私を見て微笑んだ。

「決めたのね。陶子。」

「不思議だよね。あんなに不安だったのに、こんなラインで元気が出ちゃうんだから。」

私はさっき届いたラインをお母さんに見せる。

「良かったわね。」

お母さんはそれだけ言うと、私の部屋を出て行った。

そこで私はお兄さんへの返信をした。

-明日は尚登さんの家に引っ越ししますので、無理です。-

それだけ送ると、既読になるのを待つ。

そしてお兄さんをブロックした。

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