お見合いから始まる恋→結婚
先の事なんて誰にも分らない。

もう少しお互いの事を知る時間くらい、私達にもあるだろう。

私達は次の約束をして、その場は別れた。

原さんのお仕事は忙しい。

研究の状態によっては、泊まり込みもあるようで休みのたびに会えるわけではない。

その辺は私も心得ていて若い時のようなエネルギーもないので、特に不満にも感じてはいない。

それくらい穏やかに私達の関係は進んでいた。

「それでどうなの?」

お母さんはとても気になるようで、遠慮なく聞いてくる。

「どうって…、ラインで時々連絡し合ったり、食事に行ったり…。」

お母さんに言えるのはそれぐらい。

「ちっとも進展しないのね。」

私の話を面白くなさそうに聞くお母さん。

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