お見合いから始まる恋→結婚
ちょっとした行き違いなら、すぐに分かり合えるはず。

「義理って言ったって、私のお兄さんになる人だもの。みんなで仲良くして行けたら一番いいわよね。」

私は軽やかな足取りで、尚登の家…、今日からは私の家でもあるあの場所へ戻って行った。

もしかしたらお兄さんも尚登と同じような気持ちでずっと苦しんで来たんじゃないだろうか。

だから尚登の大事な人を取り上げる。

少し悲しいけれど、そうすることで自分のプライドを保っていたのかもしれない。

それが年長者であるお兄さんの苦しみだったのかもしれない。

お兄さんのして来た事は決してすぐに私の中で許せるとは思えない。

これからはそんな事も含めて、尚登が上手に間に入ってくれるような気がする。

尚登はそうそういう人だから。

私の婚約者は私が出会った人の中で、実は一番すごい人なのかもしれない。

そんな尚登を私が好きになったのは必然だったのかもしれない。












< 136 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop