お見合いから始まる恋→結婚

私の手も尚登さんの感じる所を探す。

「…うっ、陶子…。」

これはお互いの経験のなせる業なのかもしれない。

経験を重ねる事はもちろん悪い事ばかりではない。

「陶子、どう？」

尚登さんが優しくキスをくれる。

正直もうお互いに余裕はないようだ。

「尚登さんが欲しい…。でも久しぶりだから大丈夫かな…。」

私のささやきを待っていられないとばかりに、尚登さんは私の中に入って来た。

その瞬間、私の身体はのぞけった。

「陶子、大丈夫か？」

私の耳元で尚登さんは優しく囁く。

もう私から言葉は発せられない。

激しい息遣いとなまめかしい声が出るだけ。