お見合いから始まる恋→結婚
何かちょっと苦手。

「そう言えば平川さんは図書館に居るって事は文学部の出身ですか?」

私があまり興味を示さないと思ったのか、話題を変えてきた。

「はい。」

私は簡単に返事をする。

「僕は中世文学がメインの研究でね。」

そう言えば借りて行った書籍もその関係だったなと私は思い出す。

それを皮切りにその話をどんどんしていくお兄さん。

私も同じような研究をしていたため、相槌をしながら話を聞いていた。

段々話が核心を突いて来て、私も楽しくなって来た。

「でもその解釈は最近新しいものが出てきたのでは?」

思わず私は口を挟んでしまった。

「おや、そんな事もご存知でしたか?もしかして専門は同じかな?」

しまった…と思いながら私はうなずいた。

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