お見合いから始まる恋→結婚
「うん、どちらかというとお父さんに押し切られた感じ。」

私はくすっと笑う。

「でももう尚登を待たせたらいけないよね。」

すると後ろから男性の声が聞こえた。

「うちの軽トラックをお貸ししますのでいつでも大丈夫ですよ。」

その後でその人と尚登が何かもめているような雰囲気が伝わってくる。

「あっ。」

尚登が何か叫んだ。すると…。

「初めまして。原の上司になる中村です。いつも陶子さんの事はお聞きしていますよ。一度食事でもいかがですか?原にあなたを紹介するように言っているんですが、もったいぶって日程を合わせてくれないんですよ。」

もしかしたら前に話してくれた会社の上司の方かな。

「初めまして。原さんの婚約者の平川陶子です。またお会いできるのを楽しみにしています。」

すると尚登がスマホを取り戻したんだろう。

< 87 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop