お見合いから始まる恋→結婚
11
次の日の日曜日。

私達はお兄さんに指定されたお店に二人で出掛けた。

とても上品な和食のお店。

きちんと予約がされていて、個室に通された。

どうやら私達が先についたようだ。

料理自体ももう注文がなされているようだ。

「やっぱりこういう所は抜かりないな。」

尚登がボソッと言った。

でも昨日の様子に比べると、とても落ち着いているように見える。

そう、初めて会った時のように。

「あれ?」

思わず声が漏れてしまった。

「どうした?」

「尚登は私と初めて会った時、凄く落ち着いて見えたんだけど…。」

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