白~黒船来航の秘密~


へえ~。あの大酒飲みの大輔親方がねえ。

今度本人に聞いてみようかしら。


というか。今の言葉どこかで・・・

『最近親方のところにまた新しい子が入ったらしいですよ。』


『明るくていい子なんですよ。』



あ、なるほどねぇ。

「お、親方・・・」

「親方を思う気持ちがまだあるのなら、親方を困らせるような真似はやめろ。」

「俺だってこんなことしたくねえよ。でも、あの女は!」

あら?たくさんの足音・・・

近づいてきてるわね。

「雪様!先生をお連れしました!」

「武人様!ご無事ですか?」

早いわねぇ。

武人が十分な時間稼ぎをしたからかもしれないけれど。


「な、なんなんだ!う、わぁぁぁぁ!」

「ほぉ。雪嬢、また腕をあげましたな。処置が完璧ですぞ。」

「さぁ、はこべ!慎重にな。大丈夫だぞ、助かるからな。」

「捕まえろ!!おとなしくお縄につけ!」


一気に片付いたわね。



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